最高指導者は、シーア派武装集団は最高司令官の喪失で打撃を受けたが、「屈服」することはないと述べた。

アヤトラ・アリ・ハメネイ師は、イスラエルの攻撃でレバノンのヒズボラの最高司令官数名が失われたにもかかわらず、ヒズボラは依然として強力であると主張している。

イスラエルによるシーア派武装組織への爆撃が3日連続で続く中、イランの最高指導者は水曜日の軍関係者との会合で、ヒズボラは弱体化したものの生き残るだろうと述べた。

「ヒズボラの有能で貴重な部隊の一部が殉教し、間違いなくヒズボラに損害を与えたが、これは同組織を屈服させるほどの損害ではなかった」とハメネイ師は述べた。

「ヒズボラの組織力と人的資源は非常に強力であり、たとえそれが明らかに損失であったとしても、上級司令官の殺害によって致命的な打撃を受けることはないだろう」とイラン指導者は付け加えた。

彼は最後に「パレスチナとレバノンの抵抗勢力が最終的な勝利を得るだろう」と宣言した。

「緊張緩和なし」

ヒズボラは10月にガザでの戦争が勃発して以来、レバノン・イスラエル国境を越えてイスラエル軍とほぼ毎日銃撃戦を繰り広げている。

しかし、先週、一連の協調攻撃によりレバノンとシリア全土でヒズボラが使用する電子機器が爆発し、両者の間の暴力は劇的に激化した。

遠隔操作による破壊活動はイスラエルの仕業と広く非難され、少なくとも39人が死亡、約3,000人が負傷した。アナリストらはこれをサイバー戦争の新たな危険な展開と位置付けている。

水曜日、イスラエル軍機は3日目となるレバノンへの爆撃を行った。今週初めの空爆では少なくとも558人が死亡し、1975年から1990年の内戦以来、レバノンで最悪の暴力事件となった。また、数万人が同国南部から避難した。

最近の一連の暴力行為では、上級司令官のイブラヒム・アキル氏やイブラヒム・ムハンマド・クバイシ氏を含むヒズボラ幹部が多数殺害された。

ヒズボラは報復として、水曜日にテルアビブ近郊にあるイスラエルのモサド本部に弾道ミサイルを発射したと発表し、イスラエル軍はこの攻撃を前例のないものだと述べた。

レバノン南部の都市マルジャユンからリポートするアルジャジーラのイムラン・カーン記者は、イスラエルとヒズボラの攻撃は激化しそうだと語った。

「緊張緩和はない。外交もない。ヒズボラとイスラエル軍が互いに攻撃し合っているだけだ」と彼は報告した。

「イスラエル軍は、ヒズボラの標的への攻撃を続けていると述べている。実際、ヒズボラは攻撃を若干強化しており、おそらく過去24時間で見られたよりも多くのロケット弾攻撃が行われている。」